エメラルドグリーンの港を出発したおじいの船は、勢いよく海の上を走る。遠くで見ると青くて平らなのに、そこへ行くと、海は生きもののようにゆたゆたと大きくうごめく。

走る船から疑似餌の付いた針を投げる。疑似餌のアタマはよく見るとドライバーの持ち手の部分。「なんでも工夫してね、手作りするわけよ」

どこに向かって船を走らせているの?と聞くと、おじいの答えは「魚の道」。

「魚がいるところが決まっているわけ。この辺はサワラとか小さいカツオ。もう少し遠くだとトカキン(イソマグロ)とかカツオみたいな回遊魚。もっと遠くだと、アカマチ。高級魚よー」

おじいがぱっと糸を手につかんでたぐり始めた。「おおっ、アカジンよ!」真っ青な海の上を真っ赤な魚が飛ぶようにして近づいてくる。

「ちょっと小さいけど、これも高級魚。おいしいよー!刺身にするともう最高よー!」

南洋育ちのおじいは5歳のときから漁をしていたと言う。「沖縄に戻って、中学を出てからカツオ船に乗ったわけ。自分でも遠洋やったりしたけど今はこの船で1人で漁をしている」

「昔はGPSも魚探もなかったから、船から島の山の形を見て、自分が今いるところとか魚がよく食うポイントを判断していた。今でもやっぱりそうやって目で見ているよ」

「島に戻ると、さっそくおじいはアカジンをさばく。「内地の人は皮をひくけど、沖縄の食べ方は、皮をあぶるわけ」

「なんで漁をするかって?好きだからさぁ。こうして釣ってきた魚をみんながおいしいって食べてくれて、そのときは一番うれしいね」」

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