何度目かの沖縄ともなれば、ガイドブックには載っていない、沖縄に暮らす人たちが注目していてお気に入りのモノや場所を訊ねてみたくなるもの。そこで、昨年沖縄に移住し、『あたらしい沖縄旅行』(WAVE出版)をまとめた編集者のセソコマサユキさんに、那覇から日帰りできる小さな旅を提案していただきました。「最近、新しいお店やアーティストが集まっていて、那覇から車でぐるっと回って日帰りできるアクセスの良さも魅力の南部をご案内します。暮らしや人に触れて沖縄を感じてください」では、いざ、“あたらしい沖縄”に出会う旅へ!

ベジバーガーで朝ごはんドライブしていたら見落としそうなくらい小さなお店。でも、漂ういい香りに引き寄せられます。メニューには、酵素玄米カレー、ベジタブルバーガーや、さとうきびジュース、挽き立てコーヒーなどが並び、カウンターに座ると、オーナー夫妻(実はミュージシャンでもあります!)が料理する姿が目の前で、おしゃべりも弾みます。「カウンターごしにお店との距離がすごく近い。こういうのが沖縄の魅力の1つでもあると思うんですよね」と、セソコさん。それに答えるように、「オープンしたときに小学6年生だった子が中学生になって、今、部活の帰りに寄ってくれるんですよー」と、お二人が楽しそうに教えてくれました。すぐ近くの美らSUNビーチでいただいたベジバーガーは、たっぷり野菜にハーブの風味が爽やかで、部活帰りにこんなおいしいものが食べれてずるい! とうらやむおいしさでした。

パーラー•ド•ジュジュモ豊見城市与根490-3 http://jujumo.sblo.jp/

ベジタブルバーガー

酵素玄米カレー

さとうきびジュース

ほしかったうつわに出会える 東側の南城市には久高島や斎場御獄などの聖地やガンガラーの谷など見どころが点在しています。そんな自然と神話の気配色濃い静かな住宅街にあるのが、陶芸作家・佐藤尚理さんの工房兼ギャラリー〈ボノボ〉。「やさしいキレイな色使いのうつわは、どこか一目で心に響くというか、『ああ、こういうの欲しかったんだよね』といううつわなんです」(セソコさん)。佐藤さん夫妻が切り盛りし、2歳の息子さんも登場するギャラリーにはカフェも併設。「ギャラリーを作るときに、彼女が『うつわを見に来たお客さんに自分の焼いたお菓子も出してゆっくりしてもらいたい』って言うんで、じゃあカフェも作ろうかって、流れで(笑)」と尚理さん。陶芸ギャラリーというより、佐藤さんのステキなおうちへおじゃましたような、家族の気配が心地よい空間です。

うつわ+喫茶 ボノホ南城市佐敷手登根65

空腹と元気をチャージ「もうとにかく3人の醸し出す空気と笑い声がステキで」と、セソコさんが案内してくれた〈カフェ ビーンズ〉は、三姉妹が切り盛りするお店。「カフェをやるなら畑から」と農園を併設し、島野菜はもちろん、ハーブやエディブルフラワーなど、畑の素材を堪能できるメニューは三姉妹のオリジナル。フーチバ(よもぎ)のクリームパスタは苦みがアクセントになって、クリームソースなのにさっぱりいただけます。「どこかで料理を修行したとかじゃないんですけど、やっぱり料理が好きで、ね」「三人でいろいろ試作するんです」「そうそう、畑の野菜をおいしく食べてもらえるように工夫して」と、息のあったおしゃべりもさすが姉妹。ここでしか食べることのできない沖縄カフェごはんと三人のあったかい笑顔で元気をチャージして、ドライブは続きます。

カフェビーンズ南城市百名986-2

暮らしとともにあるパワースポット南城市を巡るときに通る海沿いの国道331号線は、青い水平線が広がって、ココロがすっきりと洗われるドライブルート。このあたりには、深い自然や沖縄の神話に触れられるスポットがたくさんあります。そのひとつが〈垣花樋川(ヒージャー)〉。「ここは地域の人たちを潤してきた水場です。名水百選に選ばれていて、今も地元の人たちが水をくみにきたり、子どもたちが遊んだり、憩いの場になっています。誰もいないときは水音だけが響いて、緑の中で海が見渡せて神聖な雰囲気。沖縄の生活のなかにある、パワースポットです」(セソコさん)。

垣花樋川(かきのはなヒージャー)南城市玉城字垣花

海と空に包まれて深呼吸する沖縄の人は海では泳がないと言いますが、では何をするのかというと、海は眺めるものだと言います。そんな沖縄流で海を味わうベストスポットが、新原(みいばる)ビーチにある〈食堂かりか〉。「ビーチにお店ができたよ、というウワサを聞いて気になっていたのである日仕事の合間に来てみたら、ほんとにビーチそのもので、まさに海を眺めるためにあるお店。しかも本格ネパール料理が食べられるという贅沢!」(セソコさん)。ハイシーズンが終わって人気がひいた海からは気持ちのよい風が吹き、近所のおばあやおじいがのんびりゆんたくするかたわらに、学校帰りの子どもたちが遊びます。日が傾いてくると、やってきたのはヨガの先生。週に1回お店の前のビーチでヨガ教室を開いているのです(3〜10月)。空と海に囲まれて完全に自然と一体化できるビーチヨガもまた、贅沢な海の味わい方のひとつ、です。


ぐるりと南部を巡る日帰り旅。最後は温泉で締めましょう。那覇空港から近く飛行機を眺めるベストスポットでもある瀬長島の瀬長島温泉ホテル〈龍神の湯〉は、海を見渡す絶景風呂が人気。ぬるめのやわらかなお湯にのんびりつかりながら、青を重ねた海と空が次第に朱に染まり、紫色に移り変わるドラマチックな夕暮を眺めていると、なんだか一日の疲れも水に流れて、さて、夜は何処へ繰り出そうか、という気にもなるものです。

瀬長島温泉ホテル 龍神の湯 豊見城市字瀬長174-5 http://www.senagaspa.jp/

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