DAY1 - DAY7

寒くなってきたら、あたたかい場所へ。
まるで楽園のような、
沖縄・7つの島をめぐる7日の旅。

COLUMN

by MAI SHIOTANI

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旅行上手な人は、計画上手だ。

「旅に行くまでの準備が好き!」という人も多いが、計画下手な私の目には、ガイドブックやInstagramを駆使してきちんと旅の予定を立てられる人が、まぶしく映って仕方がない。

土曜日の昼過ぎに目が覚めて「あぁ、この週末、何しよう……」と布団にくるまってスマホをボーっと見ている自分がいる一方で、昨日まで一緒に働いていたのに、今は真っ青な沖縄のビーチでのんびりしている友人をInstagramで発見する。

3連休でもないのに、なんてフットワークの軽さだろう。

しかしまぁ、こんなキラキラの海、ながらく見てないなぁ。私も来週あたり行きたいなぁ、と思って「竹富島 ホテル」だなんて検索してみても、オンシーズンだから、目立ったところは満室。

諦めきれずに「東京 日帰り 離島」だなんて検索しているうちに、お腹がすいてくるので、とりあえず冷蔵庫にあるものを口に入れる。

たまった家事を片付けたら、外の空気も吸いたいし、暗くなりだす前の渋谷に出掛ける。先週始まった映画のポスターを目にして「あ、これ気になってたやつ…」と立ち止まっても、まもなく上映する会のチケットは売り切れ。終電過ぎのレイトショーしか余っていない。

仕事以外の日はだいたいいつも、こんな感じ。無計画だから、しかたない。

東京は秋の入り口、夕方の風はすこしつめたい。

Photo by Takashi Yasui

そんな私に「沖縄、行きませんか?」というメールが来た。

友人との旅行ではなく、仕事の誘いだった。それも、7日間で7つの島をめぐる、という取材旅行。「7つも?!」と思いつつも、行き先である離島の情報をいくつか検索してみたら、あまりの海の青さにクラクラした。

「私で良ければ、ぜひ…」と、返信を送る。

「行きたいなぁ」と羨むだけじゃいつまでたっても行けないけど、いざ2週間後に自分が行くとなると、途端にワクワクしてくる。

9月下旬、羽田空港で待ち合わせ。寒いか暑いかもわからないから、スーツケースは衣装でパンパン。旅行下手な人らしい荷物の多さである。

さて、ここから始まる、7日で7つの島をめぐる旅。ボリュームたっぷりなので、気になる島があればもくじをクリックして、飛んでみてください!

宮古島

DAY1

海外旅行と違って入国審査もないので、「あれ、もう?」という速さで沖縄に到着。到着したのは沖縄本島よりも少し南に位置する宮古島。ゲートを出た瞬間、終わったはずの夏が戻ってきた。

Photo by Takashi Yasui

Photo by Takashi Yasui

9月下旬の沖縄は、想像以上に真夏だ。灼熱だ。

「涼しいかもしれないから」とスーツケースに詰め込んだ秋服は、ワレモノを守るためのクッション材にしかならなかった。外を歩くと、汗が吹き出る。

しかし、スマホ越しに焦がれていたこの青い海が、今は目の前だ。つい3時間前まで秋の東京にいたのに!

Photo by Takashi Yasui

「さ、宮古らしい、おひるごはん食べましょう!」

と誘われて、到着したのはレストラン……ではなく、

漁港。

本日のお昼ごはん。

突然のカツオさばき!

こちら、”なりきり漁師” 体験セットというもので、自分でまるごと1尾のマグロかカツオをさばいて……

さばいたら……

すぐに! ランチとして食べられる。

マグロもカツオも、今朝捕れたばかりのもの。プッリプリ

刺身はもちろんだけど、揚げ物がメチャクチャ美味しい!

味噌汁、ごはんと一緒に、さばきたてのマグロをかっこむ。漁師さんはマヨネーズが好きらしいが、私はワサビ醤油のほうが好き。ちなみに、部活帰りの男子高校生も満足するくらいの量である。

“なりきり漁師”  伊良部漁協 直営店
「漁師屋」

● おひとりさま ¥3,500 (税込) ※2~3人あたりカツオorマグロ1尾
● 最低催行人数=2名
● 前日17:00までに電話予約要(0980-73-7311)
● 実施可能日=毎日
● 11:30~13:00(体験時間30分、時間変更は応相談)
● 集合場所=漁師屋 (漁協前)

「あ〜おなかいっぱい」

と眠くなりかけているところ、「次はデザート!」と連れられたのが「ユートピアファーム宮古島」。

マンゴー農園を併設したカフェ、とのことだが…

残念、マンゴー先週の台風前には全て刈り取られていたため、農園に残るは青いバナナ…。

で、ここのアイス(これはマンゴー味)。

見た目はごく普通のアイス風情なのに、味が……極上マンゴー。控えめに言っても超マンゴー!(すごく美味しい)

夏はそのままのマンゴーを、秋や冬にはアイスやジャムのマンゴーを味わえるから、これからの季節も大丈夫。夏季限定じゃないのだ!

ユートピアファーム宮古島

沖縄県宮古島市上野字宮国1714の2

そうこうしてる間に、すっかり夕焼けの時間に。

Photo by Takashi Yasui

海に向けて、車を走らせて…

Photo by Takashi Yasui

「うわあぁ…!!天国だ…!」

…だなんて、見たこともない天国にたとえるくらいでしか、この美しさを表現できないのも悲しいけれども。

人生でこんな絶景見たことあったかなぁ、過去最高かもしれないなぁ……と、宮古島の夕焼けを噛み締めた。でもその自己ベストは、ほんの2時間後にサクッと破られる。

Photo by Takashi Yasui

嘘でしょ? と、ちょっと笑いたくなっちゃう星空。嘘ではなくて、ホントの宮古島の星空だ。

こんなにハッキリと天の川を見たのは、人生初めて。

Photo by Takashi Yasui

「ひゃー、えげつない!」
「うわー、まるでMacの壁紙みたい!」

だなんて下手な言葉で騒ぎ立てたけど、そうでもしないとあまりにも頭上がロマンティックすぎるから、下手するとこの旅がロマンティックなものに支配されてしまいそうで。

きっとここに並ぶ4人がみんな、隣にいるのが仕事仲間じゃなかったら!って思っていた。誰も言わなかったけど、絶対にそう思ってた。

余談ですが、絶景を見たときや、美味しいものを食べたとき、そこにいない誰かの顔が浮かんだら、それが自分の一番好きな人らしい。

Photo by Takashi Yasui

そして、翌朝5時。

Photo by Takashi Yasui

日は沈んで、また登って。同じことは毎日東京でも起きているのに、なんだか特別なことのように感じてしまう。

Photo by Takashi Yasui

ゆったりとした時の流れで忘れそうになるけど、これは「7つの島」をめぐる旅。

さて、飛行機に乗って、次の島へ!

Photo by Takashi Yasui

石垣島

DAY2

到着したのは石垣島。そしてこの快晴!

Photo by Takashi Yasui

目の前のとんでもない景色に、眠気も覚める。

しかし、9月末だなんて信じられない猛暑!気温は32度。でも沖縄では、これが例年通りらしい。

「信じられないような場所に、最近ハンバーガー屋さんが出来たの!」

地元の方がそう興奮気味に教えてくれて、到着したのがここ。

Photo by Takashi Yasui

ハンバーガーショップ「心呼吸」。

Photo by Takashi Yasui

山道を登った先にある、まさに深呼吸したくなるような丘の上で営業されている。

今年オープンしたばっかりで、検索しても食べログなどは出てこない。でも、噂が噂を呼んで人が集まりはじめている。

「とー家バーガー」 650円

お肉はジューシーな石垣牛。バンズはカリッと焼かれている。

「お父さんの夢だったんじゃないですかねぇ、ここでハンバーガー屋を開くのは」

Photo by Takashi Yasui

そう教えてくれたのが、ここ「心呼吸」を切り盛りしている多宇(たう)家のお母さんである明子さん。息子さんと娘さん、そして看板犬のベルの3人と1匹で、この日は営業されていた。

多宇さん一家と言えば、石垣島では名の知れた牧場主。ジューシーな石垣牛ハンバーガーを頬張りながら、ふと横をみると…

Photo by Takashi Yasui

石垣牛が……!地産地消である。ごちそうさまでした、とお礼する。

ハンバーガーショップ「心呼吸」

〒907-0331 沖縄県石垣市平久保23

11時から16時くらいまで営業(不定休)

続いては、お待ちかねのビーチ。

「石垣島で有名なのは川平湾なんだけど、その反対側も良いんですよ」

と、地元の方がお勧めしてくれたのは、「砂の道」と呼ばれる場所。

美しい……!!!

青い海……ではなく、どこまでも歩いていけそうな、澄み切った透明の海。

Photo by Takashi Yasui

歩くたびに、小さな魚たちがスイスイと器用に逃げていく。9月末でも水温はあたたかくて、まだまだ「オンシーズン」は続きそう。

水深が突然深くなる…ということもないから、子どもと遊びに来ても安心。そして何より、人が少ない。(誰もいない!)

そんな秘密のビーチがありながらも、市街地に行けばお洒落なお店がたくさんあるのが、石垣島のいいところ。

Photo by Takashi Yasui

黄色い外観に黄色いベンチ、といういかにもポップなこちらのお店は「フルーツジュエリーファクトリー」

1年中、石垣のフルーツをそのままアイスキャンデーにしていて、これがなんともインスタジェニック。

季節のフルーツバー、ひとつ540円。

まるで外国のおもちゃみたいにカラフルなアイスは、友達とシェアして、いろんな色を楽しみたくなる。

フルーツジュエリーファクトリー

〒9070022 沖縄県石垣市 大川270-3

石垣島は、空港もあり、センスの良いお店が並ぶ市街地もあり、美しいビーチもある。

アクセス良好な上に、沖縄の”美味しいトコ取り”をしたような島だから、私のような沖縄ビギナーが休日に遊びに来るなら、やっぱり石垣島が良いかもしれない。

でもメジャーな島なので、知られざる……といったスポットは少ないかもしれないなぁと思っていたら、地元の方の中では「これぞ」というスポットがあるようで。

なんにもない道路の横から、草をかき分けて、海に出ると……

この景色……!!!!!

なんて贅沢なんだろう。しかもこんな景色を、この瞬間に見ているのが自分たちしかいない。

あんずいろ、みずあさぎ、かすみいろ……知る限りのうつくしい色の名前を並べたくるけれども、その美しい色は刻一刻と変わっていく。

この海岸には名前はないそう。美しい名前が付けばいいな。

名もなき海岸

〒907-0024 沖縄県石垣市新川の付近

この日は、石垣島の北の端にある、ホテル「NOZOMI」に宿泊。部屋は3室しかなく、まるで家族のような温かさで迎えてくれる。

Photo by Takashi Yasui

石垣島、乾杯!!

南のビールはゴクゴクと飲みやすい。

そしてこの、甘辛く煮たミミジャー(ヒメフエダイ)も、石垣牛のハンバーグも絶品だったのだが……中でも感動したのが奥のもずく

私、パックに入ってるもずくってあんまり好きじゃなかったのに、これはまるで別物。歯ごたえも、喉越しも最高…。

「このもずく、目の前の海でとってきたんですよ。ダイビングしたら、とれますよ!」と教えてもらった。この宿NOZOMIでは、シュノーケリングやダイビング体験もできる。

夜は星も綺麗だし、蛍もやってくる。

Photo by Takashi Yasui

朝日を浴びながら、ハンモックでうたた寝も……。東京の高層ビルでの贅沢なんかも好きだけれども、ここでの贅沢は、身体が喜ぶ。

(7つの島なんてめぐらなくっても、私はずっとここがいいよ…)

……と思ったのもつかの間、次の島にまいりましょう。

竹富島

DAY3

石垣島からフェリーでサクッと15分、やって来たのは竹富島。

Photo by Takashi Yasui

サンゴの石垣にはさまれた道を、すこし暑そうに闊歩する水牛。

赤瓦屋根に、かわいいシーサー。沖縄らしい沖縄、といえばやっぱり竹富島。石垣からのアクセスも良く、のんびりするのにはもってこいの島だ。

Photo by Takashi Yasui

竹富島は、自転車でまわるのがちょうどいい。

Photo by Takashi Yasui

ぐるぐる、と何度も曲がり道を曲がる。まるで迷路のような島なんだけれども、その理由は「魔が入ってこないように」と、こうなっているそうだ。

島全体がのんびり、陽気で、あたたかいのは、そんな昔の人の考えとなにか関係があるのかもしれない。

Photo by Takashi Yasui

リゾート観光地として有名な竹富島だけど、もちろんここで生まれた人も、ずっと暮らしている人もいる。

今はおよそ360人が竹富島で暮らしていて、小中学校もある。ただ、高校はないので、みんなが15歳でこの島を離れるそうだ。

15歳にして、慣れない土地で、学校に通いながらの一人暮らし。

オキナワーズ#29 より引用

これは竹富島に限った話ではなく、沖縄の離島生まれの子どもたちにとって「15歳」は親離れの年齢らしい。しかし、同じ沖縄ではあっても、離島と本島では、環境もカルチャーもかなり違う。

そんな場所にひとり出てきた子どもたちを、親に代わって、周りの先輩たちがサポートするといった活動もあるらしい。

島に生まれる人生は、一体どんな景色なんだろう。

大阪生まれ、東京在住の私には、想像もつかないが、この島を馳け廻る子どもたちの姿を目にすると、ぎゅっと羨ましくもなる。

Photo by Takashi Yasui

さて。

竹富島は、「ゆったり、ぼーっとする」場所だと思われがちだが、こんなレジャーもある。

Photo by Takashi Yasui

「グラスボート」という、底が透明になっている船で、島のまわりのサンゴ礁や、鮮やかな魚たちを楽しめるのだ。

「ほらっ!そこに、ニモがいるだろ?!ニモ!!」

Photo by Takashi Yasui

そう教えてくれるワイルドなおじさま。

私たちも「あ、ニモだ!」とはしゃぎ、グラスボートの公式サイトにも「ニモ」とあるが…

http://taketomijima.com/gallery-list/ より引用

正しくは「カクレクマノミ」。ニモじゃない。

グラスボート

南西観光株式会社
沖縄県石垣市美崎町1番地 石垣港ターミナル内

波照間島

DAY4

アクセス良好な竹富島を離れ、4日目はもっと南へ、ひたすら南へ。石垣島からフェリーで1時間ほど進んだところにあるのが、波照間島(はてるまじま)。

人が住んでいる島の中で、日本最南端に位置するのがこの島だ。

Photo by Takashi Yasui

海!岩!どこまでも続く草原!…と、最高のPV撮影が出来そうな絶景が広がる。

地図を見て少しびっくりしたのだが、ここからは台湾やフィリピンもかなり近い。

そしてこれまでめぐったどの島よりも、波照間島は、人間の介入していない自然がそこに存在している。

信号機ひとつとしてないこの島にいると、いかに日頃自分が”人間が改造し尽くした街”で暮らしているのか……ということを痛いほど感じるのだ。

Photo by Takashi Yasui

珊瑚の浜は、秘密の穴場ビーチ。ただただ穏やかで、その美しさはまるでCGみたいに隙がない。

珊瑚の浜

〒907-1751 沖縄県八重山郡 竹富町波照間

※珊瑚の浜は遊泳禁止です。

そしてこちらは「ニシ浜」。

Photo by Takashi Yasui

「わー!こんなに広いのに、誰もいない!」とはしゃいだけれど、沖縄の人は、夕方涼しくなってから泳ぎ始めるらしい。

ニシ浜

〒907-1751 沖縄県八重山郡竹富町波照間

波照間島には、およそ490人の人が暮らしている。さとうきび畑と、ヤギの放牧、そして最近増えてきた観光客向けのホテルや飲食業などが、この島のしごとだ。

Photo by Takashi Yasui

若い人たちが経営するお店もいくつかあり、この日は「あやふふぁみ」でお昼をいただいた。

Photo by Takashi Yasui

朝はやくに起きて、たくさん歩いて、汗をかいて、ごくごく水を飲んで、島のものを食べる。みごとに健康的なライフスタイルで、気持ちがいい。

あやふふぁみ

〒907-1751 沖縄県八重山郡竹富町波照間475

Photo by Takashi Yasui

波照間島には星空観測タワーもあるのだが、ここから日本では貴重な「南十字星」の観測ができる。

http://okinahours.com/focus/083.html

見渡す限り、街灯も民家もないこの島は、絶好の星空ポイントだ。

目立ったレジャーは特にないけれど、星があって、海があって、それがもう圧倒的に素晴らしい。大人の沖縄旅行には、波照間島をおすすめしたい。

星空観測タワー

〒907-1751 沖縄県八重山郡竹富町字波照間390

阿嘉島

DAY5

この旅も、そろそろ後半戦。南側にある4つの島をめぐったが、5つめの島は北側の那覇寄りにある「阿嘉島」だ。

あきじま、あきじまと読んでいたら、「あかしまですよ」と教えられた。人口は300人足らずと、これまでめぐった島の中でいちばん少ない。

ここは那覇から船で1時間。波をチャプチャプ越えて、目的の阿嘉島へ到着!

Photo by 6151

阿嘉島のことを検索すると「女子旅にぴったり!」だなんてキーワードが出てくるのだけれども、その触れ込みに「なるほど確かに」と頷きたくなるほど、島全体がカラフルでポップ。海の色もワントーン明るい。

Photo by 6151

阿嘉島のビーチは、旅行客にもとても優しい。

Photo by 6151

女の子グループが水着に着替えて降りていく姿を何組か見かけたけれども、レンタルできるパラソルやチェアがあり、浮き輪やゴムボートあり、そしてこの鮮やかなビーチがあり。

Photo by 6151

まるでサンオイルのCMにでも出てきそうな色鮮やかな「北浜ビーチ」。上から撮影するのもカワイイ。

Photo by 6151

かわいい……。

北浜ビーチ(ニシハマ)

沖縄県島尻郡座間味村阿嘉

そして「阿嘉大橋」を渡って、お隣の島へ。

Photo by 6151

7日で7つの島と銘打っている企画のくせに、この橋を渡ると7日で8つの島をめぐることになってしまうが、あまりの晴天と青い海を前に、細かいことはどうでもよくなってくる。

慶留間島

DAY5

橋を渡った先にあるのは、慶留間島(げるまじま)だ。

先ほどの阿嘉島よりさらに人口が少なく、およそ80人がこの島で暮らしている。

Photo by 6151

静かな島に、時折スピーカーから公共放送が流れ、自転車で中学生カップルが駆け抜けていく。当たり前のように「ケラマジカ」が歩いている。なんとものどかだ。

Photo by 6151

「この島にイタリアンレストランがあるのよ」

と教えられてやってきたのが、こちらの「慶留間gnon(ゲルマニヨン)」だ。

Photo by 6151

緑に囲まれたテラスはまるで、鮮やかなアニメーションの中に潜り込んだような景色。

Photo by 6151

お料理はどれも可愛くって、思わずキャッキャとスマホを向けてしまう。オーナーさんは物静かな人だけれども、お料理はかわいくて、そのギャップにキュンとする。

Photo by 6151

前菜、スープ、ブレッドにパスタ、メインのお肉にデザートも。こんなのどかな島でケーキと紅茶をいただいていると、なんだか童話の中のティーパーティーに参加しているような気持ちにもなる。

ゲルマニヨン

〒901-3312 沖縄県島尻郡座間味村字慶留間54

完全予約制のため、ご注意ください。

食後の散歩。「この先に文化財があるの!」と教えられ、ワクワクするような道を抜けていく。

Photo by 6151

到着したのがこちら。国指定の重要文化財である「高良家」だ。

Photo by 6151

琉球王府時代末期に建設されたと言われているが、中に入って当時の様子を垣間見ることが出来る。

Photo by 6151

ゆったりとした三味線の音が聴こえてきそう……な趣があるが、当番をしているおじいさんのラジオからは、安室奈美恵の曲が次から次へと流れてきた。

この日突然発表された「安室奈美恵、引退!」のニュースに、沖縄中のメディアは放送内容を変更し、安室メドレーを流し続けた。

Photo by 6151

安室奈美恵の『NEVER END』を聴きながらの古民家見学。

時間があれば、受付で座っているおじいさんに、この古民家にまつわる話や、島のことを聞いてみてほしい。

高良家

〒901-3312 沖縄県島尻郡座間味村慶留間

おじいさんの昼食の間は閉まっているらしい。

この天国みたいに美しい島が、これからもずっとずっと、永遠に、美しいままでありますように。

ノイズ混じりでラジオから聴こえてくる『NEVER END』が、風通しの良い古民家に響く。安室奈美恵が地元・沖縄で開催された主要国首脳会議で歌った、平和を願う楽曲だ。

座間味島

DAY6

Photo by 6151

いよいよさいごの離島にやってきた。座間味島(ざまみじま)だ。

夏のマリンスポーツはもちろん、冬にもホエールウォッチングを楽しめることから、一年中旅行客が絶えない離島だ。

宿泊したのは、こちらの「民宿 ヤドカリ」。

Photo by 6151

シーサーとくまもんが仲良く並んでいるが、この宿で料理をつくる田中奈穂さんが熊本出身ということで、連れて来られたらしい。

Photo by 6151

奈穂さんのおもてなしは、最高の笑顔!

Photo by 6151

そして何よりの醍醐味は、この宿「ヤドカリ」が運営しているダイビングコース。4,430円から参加できて、こんな景色を堪能できる……

http://okinahours.com/focus/001.html 引用

らしいが、今回は体験出来ず。うーん、次回は潜りたい。もちろんプライベートで!亀と泳ぎたい!!

冬でも水温は温かいのでダイビングすることも出来るそうだが、12〜3月は船上からのホエールウォッチングも目撃したい。

ヤドカリ

〒901-3403
沖縄県島尻郡座間味村 字阿真142

離島も6つめ……となると、絶景に次ぐ絶景なのだが、どこよりも見応えがあった展望台はここの「ウナジノサチ展望台」かもしれない。

たどり着く前から、既にこの絶景。

Photo by 6151

Photo by 6151

目の前はすごい崖で、高所恐怖症だと、ちょっと怖いかも。でもこの場所にいると、よくもビッグバンからはじまって、こんな水と土地のある星が生まれたのは奇跡すぎるよなぁ……だなんて、宇宙規模で感心してしまう。

Photo by 6151

日頃、隣の人との人間関係や、貯金残高や、SNSのことばっかりに頭が支配されているのに。絶景を前にしたら、そんなことは吹っ飛んでしまう。

沖縄本島

DAY7

いよいよ、最終日。7つめの島は、沖縄本島だ。(正確には8つめだけど!)

まず、朝イチでの「ビーチヨガ」

Photo by 6151

この青い海を見ながらのビーチヨガ。「深呼吸して」と言われなくても、呼吸が深くなる。
都心の教室で、大人数でやるのとは、リフレッシュ度が全然違う……。

2名から参加できるのだが、サイトから依頼すれば、沖縄本島の10箇所のビーチでヨガ教室を開いてくれるらしい。便利!

Photo by 6151

真ん中にいらっしゃるのが佐藤佳奈さん、14名のインストラクターを取りまとめて、ビーチヨガ教室を経営している。左が旦那様の拓也さんで、Webサイト制作担当。

右はインストラクターのmomokaさん。ハワイでヨガの習得をしてきたプロフェッショナルだ。

Beach Yoga Okinawa

7日間の旅も、いよいよ終わる。最後のアクティビティは、山の中だ。

Photo by 6151

こちら、何を練習するのかというと……

Photo by 6151

四輪バギー!!!!

山の中を爆走。ちなみに私、自動車免許持ってないのですが、コレは無免許でも運転できます。あと、めちゃくちゃに楽しい。

7日の旅の中で何が一番楽しかったか? っていうと、このバギーかも。自転車感覚なのに、とんでもない大きな石もドカドカと乗り上げて進んで行く。これはハマる。

Photo by 6151

青い海、青い海、青い海……ときて、最後に森の中。こんな沖縄レジャーもいいなぁ、と思っていたら、それはここを運営している彼らの願うことでもあったみたい。

Photo by 6151

面白おかしくバギーの運転を教えてくれる、社長の木村房祥さん。彼が話すには……

「沖縄って、みんな海を見にくるでしょう。年間700万人の旅行者のうち、山を訪れてくれる人は1.5%くらいなんですよ」

とのこと。

沖縄といえば、青い海。私もそう思っていたし、なんならもう青い海で満足していた。

けれどもバギーに釣られてここに来て、実際山の中に突入してみると、ここまでの6日とは全く違った新鮮さがある。

「山を好きになって!とお願いしても、みなさん海を目的に来てますから、なかなか難しいんです。でもバギーというきっかけがあると、来てくれる。バギーはきっかけでしかないんです。まずは山に入ってみて欲しい。そして、山を好きになってもらいたいんですよ」

Photo by 6151

ここのバギーは、11歳の子どもから運転できる。4歳から10歳までの子は、大人と一緒に乗車可能。ヘルメットや長靴、サングラスまでレンタルできて、山の中だけどトイレは超綺麗(ポイント高い!)。

Photo by 6151

山の中をドカドカ!と進んでいくので、汚れても良い服装(ズボン必須)で。沖縄に来たらヤンバルンチャーのバギー、これは全力で推していきたい。沖縄、バギー、最高!

ヤンバルンチャー

〒905-0022
沖縄県名護市字世冨慶1084番地

「フライトまでは少し時間があるから…」

と、空港に向かう途中の町にある「命果報(ぬちがふぅ)」というお店へ。古民家で沖縄料理を楽しめる、というレストランだ。

Photo by 6151

お、センターにいらっしゃるのは……

Photo by 6151

看板猫の「がふう」ちゃん。オス。やんごとない、高貴な雰囲気。

そして、ここの名物はなんといっても「ぶくぶく茶」というものらしいのだが…

Photo by 6151

抹茶をたてるように、クルクルと泡立てているのだが、この器がかなり大きい。

Photo by 6151

完成!

まるで大盛りの白米かかき氷みたいだが、これは「お茶」。ぶくぶく茶。

こんなユニークなお茶を東京のカフェで見かけないのには理由があって、どうやら沖縄のさんご礁が含まれた硬度の高い水でないと、このぶくぶくの泡がたたないらしい。

Photo by 6151

味は白米…のごはんを、泡にしたような、シンプルなお味。右側にセットででてくる甘い「冬瓜漬け(とうがづけ)」とセットでいただくと、もう至福。

冬瓜漬けは、琉球王朝時代に王様のおやつだったらしい。やんごとなきお味でした。

ぬちがふぅ(命果報)

〒902-0065 沖縄県那覇市壺屋1丁目28−3

Photo by 6151

7日間で、7つの島を島をめぐる旅は、ここでおしまい。1日目と比べると、私の肌もずいぶんこんがりと焼けた。もう1週間ほどここにいれば、きっともっと、沖縄らしく染まっていく気もする。

沖縄の人は明るく、気持ちがどんどん開放的になる。もっとここにいれば、人生がちょっと変わっていきそうだ。

でも、名残惜しみながらも、羽田空港行きの飛行機へ…。

陽気すぎるワンピースで羽田空港に降り立ったら、あまりの寒さに震えてしまった。しばらく不在にしていただけで、東京はすっかり秋。

Photo by Takashi Yasui

同じ国なのに、しばらくタイムスリップしていたようにも思う。

スマホ越しに焦がれていた、真っ青な空に、真っ青な海。陽気な人たち。街中で流れる民謡…ではなく、安室奈美恵のヒットソング。スマホのカメラロールには、あまりにもキラキラとした写真ばかりが増えていて、まるで夢の中にいたようだ。

Photo by 6151

きっと、この原稿が世に出る頃、沖縄はやっと夏の終わり。10月後半の平均気温は25度。

もし、いつもの私みたいに「あぁ、来週末、何しよう……」と布団にくるまってスマホ越しにこの文章を読んでる人がいれば、ちょっとだけ具体的な行動として、航空券と、気になる島の宿を検索してみて欲しい。一番混む時期は過ぎたから、案外サクッと泊まれるはず。

秋の沖縄は、やっと猛暑が落ち着いて、とても過ごしやすいらしい。海も10月までは、まだまだ冷たくない。

そして寒すぎる季節にもまた、寒さから逃げてここに来たい。これまでの沖縄の史上最低気温は「6.6度」らしく、東京の冬と比べれば楽勝だ。

一緒にめぐったインスタグラマーの保井崇史さん6151(ロクイチゴイチ)さんのフォトレポートもお見逃しなく。

塩谷 舞 / Mai Shiotani

milieu編集長。1988年大阪・千里生まれ。京都市立芸術大学 美術学部 総合芸術学科卒業。大学時代にアートマガジンSHAKE ART!を創刊、展覧会のキュレーションやメディア運営を行う。2012年CINRA入社、Webディレクター・PRを経て2015年からフリーランス。執筆・司会業などを行う。THE BAKE MAGAZINE編集長、DemoDay.Tokyoオーガナイザーなども兼任。

http://milieu.ink/

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